第1回基礎を見直す勉強会

発表会を終えて実感したのは「基礎を見直さないといけないな」ということでした。皆さん本番に向けて一生懸命練習し、それなりに曲をまとめ上げて弾くことはできていましたが、いちばんの基本となる楽器の構え方が悪かったり、力んで響きのある音が出ていなかったり、上手く弓をコントロールできずにつまずきそうになったり、左手の形が崩れて音程が悪かったり…など気になる点が色々ありました。

また改めてよく見てみると、上半身と下半身がバラバラで身体に軸というものがなく、日常の姿勢自体が悪い生徒もいて「根本から姿勢を改善しないと!」と強く感じました。

 

以上の理由から「基礎を見直す勉強会」を立ち上げることにいたしました。この会では弾き合い会のように仕上げた曲を人前で弾くのではなく、無理のないリラックスした構え方やよりよい音で弾くための脱力したボーイングなどの基本について皆で考え、じっくりと勉強していきます。毎回課題を設け、定期的に行っていけたらと考えています。

よりよい音で弾くための脱力したボーイングとは?

日時:2018年7月22日(日) 13:00~16:00

参加者:10名

初回となったこの日は、ボーイングを中心に勉強しました。楽器を持つだけで力んでしまう方もいるので、まずはタオルを使って肩甲骨周りをほぐすストレッチ、左右のバランスの確認、ストレッチポールを使って体幹を整えるストレッチなどを行いました。当教室は幸いなことに理学療法士さんが2名いるため、器具を用いながらしっかりとご指導いただきました。肩の筋肉をほぐし体幹を整えることで、よりリラックスした状態で楽器が弾けるようになると感じました。

タオルを使ったストレッチ
タオルを使って肩甲骨周りをほぐします
マットの上で片足で立つ体幹トレーニング
マットの上で片足で立ち、左右の重心の偏りをみます
タオルを使ったストレッチ
背中にタオルを回して更にほぐしていきます
ストレッチポールを使ってのトレーニング
ストレッチポールを用いて姿勢の矯正

 ストレッチで十分に身体をほぐした後は、ゆっくり歩きながら、また足踏みしながら、皆で一緒に弾いてみました。足を動かすことにより身体全体がリラックスし、いつもより脱力して弾けることを体感できたのではないでしょうか。これはお家での練習にもぜひ取り入れて欲しいと思っています。

重心移動の練習

よい姿勢で弾くために必要な重心移動の練習も行いました。ニュートラルな状態(両足均等)⇒左足へ重心移動⇒ニュートラルな状態⇒右足へ重心移動を1セットとして行っていきます。この時に注意したいことは、上半身と下半身が分離しないよう、1本の軸として身体を捉えることです。また左側に行くときは左手を、右側に行くときには右手を挙げて、斜め上方向に引っ張られるようなイメージを持って行うとより身体がすっと伸びて姿勢がよくなると思います。

「演奏する時はむやみに身体を動かしてはいけない」と捉えている方もいましたが(確かに1音1音身体を動かすのはダメ!)音楽に沿って自然な重心移動をしながら弾くことでよりよい演奏ができますので、ぜひマスターして欲しいと思っています。

 

次にボーイングについてです。全弓を使いこなすためには、右手首と手指を脱力し、滑らかに重心移動を行う必要があります。重心をかける場所を、元:小指側、中央:人差し指・中指・薬指・小指均等、先:人差し指側、と移動させていくことで楽に全弓が使いこなせるようになるのです。ただ「弓を落とすかもしれない恐怖心」を持っている方がまだまだ多く、それゆえ元の時に小指側に重心移動できず、人差し指側に力が入ってしまって元が使いこなせない…というのが実状かと思います。先(右人差し指)=左足、中央(右人差し指・中指・薬指・小指均等)=両足均等(ニュートラルな状態)、元(右小指)=右足というように、身体全体と右手指の重心移動を重ね合わせて連動させるイメージを持って練習すると、よりわかりやすくなると思います。

正しい弓の持ち方をサポートする器具
正しい弓の持ち方をサポートする Bow Hold Buddies

この日の最後には正しい弓の持ち方をサポートする補正器具を装着した弓を使ってひとりずつ音を出してもらいました。補正器具を使用することで無駄な力が入るのを防ぎいつもより楽に弾けた生徒も結構いたので、今後のレッスンにこれを取り入れていこうと思いました。

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